思い込み(認知バイアス)
2023年8月14日
◆PSYRYUのつぶやき 2023/3/18 から抜粋
PSYRYUのつぶやきの有益(と私が思ってる)記事を抜粋しています。
ところで最近TVで見て思ったことがあります。思い込みについてです。
かつて、認知バイアスについて板で述べたことがあります。例えば「〇〇地方の人は〜〜だ」などと
思い込んでいるとそのように見えてきて、当人の中でそれが確信に変わり、
「私は長年大勢の人を見てきたが、〇〇の人は全員〜〜だった。絶対間違いない」
などと言いだすことになります。これは認知バイアスの最たるものでしかありません。
思い込みがその人の心の中で強化されて確信になってしまうのです。
これは恐ろしいもので人の人生を左右してしまうこともあります。
例として、入学したばかりの学生が新学期に何か一つでも印象的な出来事で誤解されてしまったり
先生やクラスメートのたった一言でもその人に変なレッテルが貼られてしまい、それが固定化、拡大
されてしまい、終いには卒業するまで差別されたり、いじめられたりすることもあるのです。
人間の脳の機能の弱点の一つでしょう。
実は、私は血液型B型です。それだけで随分差別されました。性格が悪いそうです(笑)
逆に、そんなものを信じてる人を「思い込みの強い地雷」として避ける基準に活用してました。
4タイプしかなく、40%も占めるA型がその一つである分類法など統計上、全く意味はありません。
技術系の私にとっては明白ですが、一般の人はそれが分からないようです。
TVで見た話は豊川信用金庫事件です。
この事件は有名な話で繰り返し話題に登っている話です。
以前は「情報手段が少なかった昭和の時代ならではの奇妙な事件」と思っていたのですが、
昨今のネット社会で同じようなことが繰り返されるようになっています。
事件に至らなくてもネットでは日常的に「思い込み」によるトラブルは起きています。
私も経験してます。嫌がらせ行為です。信じられないような出来事でした。
ある人がどこかの匿名掲示板で口論になったようでした。しつこく書き込みを否定されたようです。
しつこく叩いた相手が私と似たような論調を言っていたらしく、
その人は「お前は彩竜だろ?」と突っ込んだそうです。すると書き込みが止まったらしいです。
たぶん偶然だったと思うのですが、その人は
「いままであちこちの板を荒らし、自分にも攻撃を繰り返していたのは彩竜だったのだ」
「名前を書いたらピタリと治まったことは、彩竜が犯人である決定的証拠だ。
これで真実が明らかになった!こいつが今まで荒らしを繰り返していたのだ!」
と確信したらしく、今度は私に対して復讐を開始したのです。
「荒らし回るのをやめろ、自分のテリトリー以外にちょっかい出すな!」
と私の掲示板に訴えてきて、嫌がらせをしてきたのです。
最初、私は何のことかわかりませんでした。私は自分のサイトしか関わってなかったのですから(笑)
1年くらいして誤解が原因だとわかり「私は一切関係ない」と伝えましたが、無駄でした。
「私は仕事が忙しい上に自分のサイトの運営で精一杯なので、よその板を荒らし回る余裕なんて
ない」と説明しても「嘘をつくな」と信用せず、火に油を注ぐだけでした。
「嘘つき」と言われるだけなので反論を諦めると今度は「認めた」ということになったらしく、
その後もずっと誹謗中傷が繰り返されたのです。
一度思い込んだら「絶対の確信」となって何年経ってもそれが揺るぎなくなってしまうようです。
他にも「自分に暴言を吐いた人間は〇〇に違いない。文章を見ればわかる」などと
言って私を困らせた人も過去に居ました。私がその書き込みは〇〇が書いたもの
ではないといくら説得しても「自分の判断に絶対間違いはない」と言い張りました。
思い込みは怖いものです。匿名の投稿がメインなネット環境ではこの「思い込み」が
起こりやすいのです。知恵袋板でも「あの書き込みは△△に間違いない」などの言い争いが
度々起きています。
実は私も昔、同じく「思い込み」をしてしまったことがありますのでその恐ろしさはわかります。
認知バイアスと同等に思い込みをするとちょっとした偶然や類似さえも決定的証拠となり、
確信したら撤回できなくなってしまうのです。
確信の恐ろしさに震え上がった出来事もあります。
両親が生きていた時、振り込め詐欺にひっかかりそうになったことがあるのです。
私を名乗る人物が「携帯電話番号を変えた」と言ってきたそうです。それでまんまと両親は
ひっかかってしまったのですが、二人ともその電話の声は私にそっくりそのものだったと言いました。
思い込んでしまうと赤の他人の声も息子の声に聞こえてしまうのです。
ネット時代になり、デマが横行する傾向はますます広がってしまいました。
今や政治を動かすまでになってます。
→オカルト・都市伝説の枠に収まらない洒落にならない陰謀論「Qアノン」について
ネット上の誰が言ったのか分からない噂の方が当事者のコメントよりも信用できると感じてしまう、
大勢の人が同じことを言ったりするとそれだけで確信に変わってしまったりします。
私は、以前はネット上の噂話をうのみにしてしまう人に対して、
「なんで私の言うことよりそんな誰が言ったかわからない言葉の方を信じてしまうんだ。
そんなことを言った人は誰だかわからないし、責任も取らない、対応もしてくれないだろ?
私の言うことより、そんな見知らぬ誰かの言葉を信じるなら、もう二度と私と関わるな!」
などと怒ったりしましたが、人間とはそういうものだと今では冷静に捉えています。
人間とは「思い込み」によって誤った判断をしてしまうようにできてる生き物だということを
認識することが大事だと思います。
「自分は絶対間違うことはない。騙されたりすることはない」と思わないことです。
冷静になる余裕を持つことが大事です。
やがてこの問題に対する有効な対策が取られる時が来るでしょうが、
それまでは多くの人がネットのデマや思い込みに翻弄される事が続くだろうと思います。
皆さん、是非冷静になる習慣を身につけてください。
何かを思い込んでしまっても、落ち着いてきた時に「もしかしたら違うかもしれない」と
考える心の余裕を持てるとよいと思います。何でも疑う冷めた人になることはないですが、
ふと立ち返ることができる余裕があるといいですね。普段からいろんな立場の意見を
眼にするようにするとよいでしょう。