本作品は2018年作です。

<過去を映し出す技術>

 ある映像機器メーカーの研究所に今日も、橘誠治が10時過ぎに出社してきた。
出社しても席でネットニュースを見たり、新聞を広げていてだらだらと過ごしている。
そんな態度でも会社から注意を受けることはない。
彼はこの会社の研究部門のエースだからである。
橘の出社を待っていたかのように、部長の村井がやってきて、いつものように話しかけた。

「おはよう、橘くん、
 何かいい話題でもあるかな?」
「村井さん、おはようございます。
 最近、いい話はないですね。
 わが社の主力商品である監視カメラが危ないです。
 ライバル数社が共同研究で提携するらしいです。新聞に載ってます。
 これはちょっとやばいんじゃない?」
「そうなんだ。わが社は君の数々の発明でいままで何とかやって
 きたが、これからは厳しくなる。覚悟しないと。
 新しい何かが必要だな」
「今、ちょっと面白いアイデアがあるんです。
 監視カメラの世界に革命を起こす技術ですよ」
「へえ、どんなアイデアかな?
 君のアイデアなら間違いない」
「過去を映し出す技術ですよ」
「なんだと?過去?  ドラえもんの世界じゃあるまいし・・」
「それができるんですよ」
「本当か? まあ、実現して見せてくれたら信じるよ」
「ところで村井さん、
 私の昇格の話はどうなりました?」
「ちょっとまってくれ」
「うちの息子がもうすぐ中学生になるんですよ。
 息子は自慢じゃないが私に似て勉強ができるもんでねえ、
 家内は有名私立に上げたいと言ってきかないんだ。
 お金がかかるんですよ」
「おいおい、君には十分すぎるくらいの待遇をしてるつもりだよ。
 これ以上の待遇はできないよ。
 まさか、どこかからヘッドハンティングなんてされてないよな?」
「私の望みを聞いてくれればここにずっといますよ。
 でも、聞いてもらえなかったらハンティングに乗るかもしれません。
 それともパテント(特許)の報酬について訴訟をするかもしれませんよ?」
「また、それを言う。
 パテントは会社のものだぞ。何度言ったらわかるんだよ」

 橘は数々の成果を上げてきたエースなので、こんな横柄なことを
言っても会社からは大目に見られているのだった。
実際、橘は業界で名前が知られており、引き抜きを試みる会社も
あったのである。それ故、橘は強い立場でいることができたのだ。

 そんな橘は最近、実験室で偶然すごい発見をしていたのである。
ある素材のセンサーが未知の磁気を検出することを発見したのである。
電磁場がない場所でもはっきりと反応する。人間の腕や植物などにも反応する。
もしかしたら、これは都市伝説になっている「生体磁気」に反応しているのではないか?
これを検出するセンサーが遂に発明できるかもしれない。
東洋で言われてきた「気」を検出する技術である。それを直接検出することが
できるかもしれない。
 センサーの開発だけでも凄いことだが、橘はもっと凄い構想を練っていた。
センサーの検出値を細かく分析してみたところ、過去に残存していた
磁気を検知することもできることを発見したのである。
検出値は時間と共に微妙に周波数が変化することも発見したのである。

「こりゃ、凄い発見だ。
 この世界には電気や磁気の他にもう一つの未知の磁気が存在する。
 気 というものかもしれない。それは全ての物に存在する。しかも
 その磁気の情報はその場所の空間に記録されるようである。その原理は
 解明できないが、検出はできる。しかも時系列に分析もできるのである。
 ならば、それらを検出してデータ化することができれば、過去の出来事を
 再現できるかもしれないのだ」

 橘は子供のころ、探偵ドラマでサイコメトラーという人が物や場所に
残っている記憶を読み取って透視するシーンを観たことを思い出していた。

「サイコメトラーは実際にいるらしいんだ。
 ということは場所には情報が記憶されているということだ。
 それを機械で読み取ることだってできるはずなんだ」

 橘はこの技術で夢のようなことが実現するかもしれないとワクワクしていた。
センサーの精度を高めて、検出した値をコンピュータで分析して映像化すれば
その場所で起きた過去の出来事を映像で再現することができるかもしれない。
つまり「過去を写す監視カメラ」ができるかもしれない。
もし、これを発明したら、一世を風靡できる。会社も大躍進できる。
また、このカメラによって、あらゆる犯罪の真実を暴くことができるし、
真犯人を特定することもできる。
これぞ、究極のセキュリティ技術である。
これが実現したら全ての犯罪は100%暴かれる。よって犯罪の無い世の中が実現する。
歴史の真実を全て明らかにすることだって夢ではない。

 橘はさっそく、この研究の予算を確保しようと上司の村井を通して
重役に申請書を提出した。橘は社長も重役も間違いなく承諾してくれる
と確信していた。
 数日後、橘は唐突に重役会議に呼ばれることになった。
「重役会議に呼ばれるなんて久しぶりだな。10年前に発明で表彰された
 時以来だ。きっと俺の申請を役員達が絶賛するということだな」

そう期待して重役室に入るとそこには社長や役員達が険しい顔をして待っていた。
とても、橘を温かく迎える雰囲気ではない。

社長は橘に険しい顔で言い放った。

「橘くん、君の申請書を読ませてもらった。
 確かに凄い研究だ。君の才能と意欲は褒めてあげよう。
 ただ・・残念ながら、この研究は許可できない」
「なぜです。
 これは必ず、会社の躍進の起爆剤になりますよ」
「確かに画期的な発明になるんだが、
 これはきわめて恐ろしいリスクをはらんでいる」
「何故です。過去を写すカメラができたら、
 過去の真実を明らかにできるんです。完璧な防犯カメラができますよ。
 裁判でも真実を全て明らかにすることができます。
 世の中にとって大変良い発明ですよ。称賛されますよ」
「君、考えてみたまえ。
 真実が明らかになって困る人もいるんだよ。
 世の中には知らぬが仏にしておいた方がよいことがたくさんあるんだ。
 それを明らかにしてしまったら世の中は混乱するだろう」
「そういう細かいことは発明してから政治家や法律家が考えればいい。
 我々は技術屋です。実現することだけ考えればいいのでは?
 これによって多くの未解決事件が明らかにされるんです。
 犯罪の抑止になって、治安の良い世の中が実現するんですよ。
 社会にとって不都合よりも得られる利益の方がずっと大きいですよ。
 そりゃ、一部の人は困るかもしれないが、犯罪者のことなど
 心配してやる必要はないじゃないですか?
 我々は防犯機器を作っているんですから」
「よく考えてみたまえ。
 その発明が実現する前に我々が抹殺されるかもしれないよ。
 犯罪が暴かれることを恐れている犯人や組織はこの発明が実現してしまっては
 困るだろう? だから実現するまえに我々、そして君を消そうとするだろう。
 犯罪者どころか、国家までもが我々を消し去るかもしれないよ」
「国家? どんなことが不都合だっていうんです」
「もし、ある国の元首の栄光や生い立ちが全くの嘘だとバレたらどうなる?
 建国の英雄が全くの別人だったことが明らかになってしまったらどうなる?
 もし、正義の戦争の本当の理由が単なる元首の色恋沙汰や悪事の隠蔽だった
 ことがバレたらどうなる? 国家が崩壊するかもしれない」
「真実なら仕方ありませんよ。
 真実を明らかにすることが世の中のためです」
「発明する前に彼らが我々を消し去るだろうと言ってるんだよ。
 この研究はあまりに危険だ。
 我々の手に負えるものではない」
「恐れるんですか?妨害者を・・
 ならば私は政府に交渉します。政府に予算を出してもらいます」
「ばかな、この話を口外してはならない。
 政府も信用できないぞ。消されるかもしれないぞ。やめろ。
 君のためだ。絶対にこの研究のことは口にしてはならない」
「せっかく、こんな凄い発見をしたというのに・・
 実現したらノーベル賞もんですよ?」
「殺されてしまったらノーベル賞もらっても意味ないだろ?」
「みなさん、臆病ですね。
 だったら他所の会社で研究することにしますよ」
「まて、それはいかん」
「他所に負けるのが嫌なら、許可してくださいよ」
「まだ、わからんのか?
 うちの会社の利益とかそんな次元の問題じゃない。
 世界が混乱するんだ。もし、隠された歴史や陰謀が全て暴露されたら
 戦争が起きてもおかしくはないんだぞ」
「真実は全て明らかにする。
 それが現代の良識でしょ?隠蔽は許されない時代になったんです。
 混乱って、そんなに世の中は嘘にまみれているというのですか?」
「そうだ。世の中は嘘だらけなんだ。
 歴史も、個人の過去も、みんな嘘だらけなんだ。
 真実は知らない方がいいんだ。
 この技術が実用化されたら、まっさきに悪用されるだろう。
 あちこちで、過去の悪事や嘘や秘密を暴くことに使われるだろう。
 それでなんになる?多くの人が不幸になるだけなんだ。
 世の中に不信と混乱を広めるだけだ」
「悪用されないよう規制すればいいじゃないですか?何とかなりますよ。
 私の意志は変わりません。
 許可してくれないなら他社で申請するだけです」

 橘は、社長の厳しい言葉にショックを受けてしまった。
重役達が誰も橘を支持してくれなかったことにもむかついた。

「どいつもこいつも臆病者ばかり、こんな会社辞めてやる」と決意をした。

「俺を雇ってくれる会社はいくらでもある」

 その日の夜、橘は研究室で一人遅くまで残っていた。
転職のための残務整理をしていて残っていたのである。
すると上司の村井が重苦しい顔をして入ってきた。

「橘くん、ちょっと話があるんだ」
「なんです。
 私は会社を辞めますよ。それは変わりませんよ」
「それについてなんだが・・」と口をつぐんでしまった。
「なんです。はっきり言ってください」

するとその時、突然4人の覆面をした男達が入ってきた。
「こういうことだ。すまない」と村井はぽつり言った。

いきなり見知らぬ強盗みたいな男達が入ってきたので
橘はびっくりした。「なんだ、お前たちは!」
男達は橘を取り囲んで押さえつけた。
「やめろ、俺を拉致するつもりか・・」
橘は状況を察知した。
「俺はどこかに連れていかれる。どうしたらいいか?
 そうだ、あの窓を割ればいいんだ。警備室にアラームがいく」
橘はとっさに机の上にあった携帯電話を窓に投げた。窓が大きな音を
立てて割れ、同時にアラームが鳴り響いた。
 アラームを聞いて慌てたように男達の一人が石のようなものを手にして
橘の頭を殴った。その瞬間、橘は意識を失った。

 それから10年の時が経過した。

 ある日、病院で橘は目をさました。
看護師が「目を覚ましました」と喜んでるのが見える。
橘は最初何も分からなかったが、次第に記憶が戻って状況が分かってきた。
自分はあの日、男達に頭を殴られて気絶したが、警備員が来て助けられたらしい。
その後、この病院で植物人間として過ごしていたらしい。
橘はどもりながら、看護師に聞いてみた。

「わ・た・し・は、なんねん・ね・て・いたんですか?」
「10年ですよ」
「そんな・に・・家内・や・息子は?」
「すぐにお呼びしますよ。奥様もお子様もお元気です。
 息子さんは大学生になったそうですよ」

橘はそれを聞いて安堵した。翌日には妻と息子が面会に来てくれた。
息子は別人のような青年になっており、不思議な感動を覚えたのであった。
妻は泣きながら橘に話しかけた。

「あなた、よかった。本当によかった。もう大丈夫なのね」
「うん、頭ははっきりしている。ところで聞きたいんだ。
 俺はいきなり頭を殴られたところまでは覚えているが、
 その後どうなったんだ?」
「上司の村井という人と喧嘩してたんでんしょ?
 村井がかっとなってあなたを殴ったのよ。
 村井とあなたは、特許料を巡っていつも喧嘩してたのよね?
 あなたが辞表を出したので遂に堪忍袋の緒が切れたのよ。
 裁判でそう証言してたわ。
 村井は懲役5年で服役したけど出所後に自殺したのよ」
「え? 村井が俺を殴ったの?」
「そうでしょ? 他に犯人がいるの?」
「い、いや・・む、村井が犯人だ・・
 ところで、過去を映し出す技術のことは言ってなかった?」
「え、何それ、そんな話裁判には出てこなかったわよ。
 それより聞いて、息子は現役であなたの母校の立帝大学に入れたのよ。喜んで。
 会社が生活費を保証してくれたの。あなたが寝ていても
 不自由はしなかったのよ」
「そうか、それはよかった」

橘は時間が経つにつれ、殴られる前のことを詳細に思い出してきたのだが、
よく考えると疑問に思うことばかりである。

「何かおかしい。あの時、俺を殴ったのは村井ではなく、覆面した
 男達だった。奴らは何者なのか?
 それに過去を映し出す技術の話が何故か伏せられている。
 俺はあの時、この技術のことで会社と揉めていたのだ。特許料なんかじゃない。
 殴られたのもそれが原因に違いない・・どういうことだ。

 ところで・・過去を映し出す技術はどうなったんだ?
 俺は技術を記載した資料は処分したような・・
 いや、処分していたのだろうか? 記憶があいまいだ。
 もしかしたら、PCに資料を残していたかもしれない。
 だとすると会社に資料を持っていかれた可能性がある」

橘は「技術がもしかしたら流失しているかもしれない。誰かが先に
実現してしまったかもしれない」と不安になってきた。
ネットでそれを調べてみたいと思った。
病室にはパソコンのようなものが1台置いてある。しかし、マウス
もキーボードもない。

「10年後のパソコンか・・使い方がわからん」
と画面を見つめていると、突然画面が表示されてゆるきゃらの熊みたいな
のが映し出された。

「何かお悩みですか?」と質問してきた。
「なんだ、こりゃ、AIか?」
「あなたの質問には何でもお答えしますよ」
「では、過去を映し出す技術について調べてくれ」
「過去を写すカメラですか?」
「そうだ、もう存在するのか?」
「いいえ、そういうカメラはありません。
 そういう技術の特許も発表もありません。
 ただし、都市伝説でそういう話があります。
 2年前に放送された番組があります。
 今、それをお見せします」

するとTV番組が突然画面に表示された。
「いまどき〜都市伝説SP」という番組であった。
ストーリーテイラーが「実は、過去を写すカメラがあるんです」と話し始めた。

「あるメーカーの研究所でそれは実現したんです。カメラを置いておくだけで
 その場所の出来事を映像として再現できる技術なんです。
 それを公表しようとしたら政府がその技術者を消し去って技術を盗んでしまった
 のです。政府は今も秘密にそのカメラの開発を進めています。
 今はカメラの技術が進歩していて、世界中の座標、日時を設定するだけで
 その場所の過去の出来事が映像で再現できるようになっています。
 数百年も過去の出来事も再現できるように性能がアップしているようです。
 今や、このカメラだけで世界中のあらゆる場所のあらゆる出来事を
 まるでタイムマシンを使うように見ることができる時代なんです。
 諜報機関は世界中のあらゆる真実をこのカメラで自由に覗いているんです。
 もう、事件の真相も、歴史の真実も、そして全ての秘密も隠し事も
 何でも筒抜けになってしまったのです。
 この技術は日本の諜報機関だけが独占しています。
 政府の外交カード作成に利用しているらしいです。最強の武器と言えます。
 世界中の人達がこの技術に恐れおののいているのです。
 R国は「もし、この技術や得た情報を公表したら核兵器を使って粉砕する」と
 諜報機関を脅したという噂があります。
 それだけ恐ろしい技術なんです。
 これが表にでたら世界が終わるほどのものなんです。
 政府の諜報機関はこの技術を使って、
 もう、あなたの過去を全て暴いてしまったかもしれません。

 信じるか信じないかはあなた次第!」

橘はこれを見て笑った。

「都市伝説になっていたのか?
 じゃあ、大丈夫だ。真実が伝説になるわけはない。
 技術が流出も実現もしてない証拠だ。
 世界中どこでもダイヤルを設定するだけで再現できるだ?・・そりゃ無理だ。
 まだ誰も発明なんてしてないわけだ。よかった。
 この発明は俺のものだ。
 俺がこの技術を最初に発明するんだ。今度こそ。
 これでノーベル賞もらうぜ」

と声に出しているとパソコンのゆるキャラが再び登場して話しかけた。

「あなたにメールが届いています」
「誰からだ?」
「差出人は匿名です」
「表示してくれ」

すると画面に突然、監視カメラの映像が映し出された。
そこには妻が写っている。妻が見知らぬ若い男と一緒に歩いている。
男の顔はモザイクがかけられているが・・
そして二人はホテルに入っていった。そしてホテルの一室で
男女の交わりを始めた・・

続いて息子の映像が映し出された。
大学の帰りに本屋に寄っている。
そして息子は本屋の本を数冊手にとってカバンに入れた。
万引きである。

「な、なんだ、この映像は・・妻が、息子が・・
 誰がこんな映像を取ったんだ。ずっと監視していたのか?
 なんてことだ。こんなもの見たくなかった。
 誰がこんな盗撮したんだ・・」

橘がショックを受けていると今度はメールの文章のようなものが
画面に表示された。

「敬愛する橘様
 
 過去を映し出す技術のことは忘れてください。

 絶対に口にしてはいけません。

 この技術は世界を滅ぼすことになります。封印しなければなりません。

 もし口にしたら、あなたの奥様も、息子様も辛い想いをすることになりますよ。

 そしてあなたも・・もう一度眠ることになります」

と書いてある。しばらくして映像もメッセージも全て消滅した。

「い、一体誰がこんなメッセージを。社長か? 政府か?
 この研究は危険だという警告なのか・・
 なんてことだ。そこまでして阻止したいのか?
 悔しい。諦めるしかないのか・・

 おい、まてよ。
 息子や妻の映像だが・・こんな盗撮は無理だ。
 監視カメラのプロである俺にはわかる。
 どういうことだ・・ありえない。

 もしかしたら・・・あの映像は・・
 過去を映し出す技術が実現した結果では?
 座標と時間を指定するだけで・・・
 そうとしか考えられない。

 俺の資料は処分されていなかったんだ。
 誰かがそれを入手して研究がなされていたんだ。
 そして何者かが実現させて使用している・・
 なんてことだ・・・

 俺はなんてことをしてしまったんだ!
 もう、こんな技術のことなんて口にしない。
 どうせ、こんなことに使われるだけだ。
 もう、わかったよ!」

橘は絶叫した。

 おわり

注)・・過去を映し出す技術はいずれ可能になります。
    それが実現したら嘘のない世界が実現するかもしれないし、
    世界が終わるかもしれない。



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