本作品は2016年作です。

<お客様の依頼は何でもお聞きします>

 霊能者 宮魔大師(きゅうまだいし)は金を出せば何でもする霊能者として有名であった。
呪い・縁切りは元より表にではできない霊障の供養も請け負っていた。
「お客様の依頼は何でもお聞きします」「お客様の秘密は絶対に厳守します」
がモットーであった。

 ある日、宮魔の元に男が訪れた。時男であった。
霊能者に相談するのにはふさわしくないセレブという感じの男であった。
時男は宮魔に相談をもちかけた。

時男:「宮魔大師さん、相談があるのです。実は霊に悩まされていまして」
宮魔:「わかりますよ。女性の霊が夜な夜な化けて出てくるんですね?」
時男:「え、凄いですね。その通りなんです。怖くて夜も眠れないんです」
宮魔:「あなたが殺したんですね?」

時男はうろたえながら答えた

時男:「殺したんじゃないんですよ。自殺したんですよ」

宮魔にはこの男がヤクザを使って自殺に見せかけて殺したことがすぐにわかった。

時男:「実は付き合っていた女性なんです。でも悪い女なんです。
    私が老舗菓子メーカーの跡継ぎだと分かって近づいてきたんです。
    一方的に結婚を迫ってきたんです。
    私は断ったんです。そしたら自殺してしまったんです。
    一度は愛した女性ですから毎日供養をしていました。
    なのに逆恨みで化けて出てくるんです。勝手な女です」

宮魔にはこの男の言ってることが全て嘘であることがわかった。
身勝手な理由で女を処分しただけであることが全てわかったのである。

宮魔:「わかりました。霊を鎮めましょう。でも、もう一人女性の霊が見えますが」

時男はふたたびあわてふためいてしまった。

時男:「そ、そうですか・・見えますか? 実は彼女の友人の友恵という人です。
    この女も悪い女で私のことを脅迫してきたんです。御曹司の私が女を自殺に追いやったと
    週刊誌にネタをばらすと・・ それで・・穏便に治めようとヤクザに仲介を依頼したら・・
    ちょっともめて・・彼女は死んでしまったんです。殺す気はなかったんです。事故なんです」

宮魔にはこれも嘘であることがわかった。友人の自殺に疑問を抱いた友恵を口止めした
ことが宮魔にはわかった。

宮魔:「それで死体はどうしたんです。埋めたんですか? 死体を埋めた場所に
    行って供養しないと成仏させることはできません。化けて出ている霊はこの女性の方ですよ」
時男:「死体の場所を教えろと? あなた秘密は守ってくれますよね?」
宮魔:「私は秘密厳守です。今までもずっとそうでした。信用してください。
    と言っても信用してくれてないようですね。昨日からヤクザが見張っています。
    もし、私が依頼を断ったら消すつもりですね。
    私は未だ死にたくないですから・・あなたを裏切るなんてできないですよ」
時男:「け、消すなんて・・そんなつもりはないです。ではあなたを信用します。
    霊を成仏させてくれますか? 気が変になりそうです。
    こんな状態じゃ会社を継ぐこともできません。何でこんなことに。
    あんな下衆どもに手を出してしまった私が悪いんですがねえ」

宮魔はそれを聞いて一瞬頭に血が登った。「今、なんていった! 下衆どもだと!」

時男:「す、すいません。気にしないでください。私もすまないことしたとは思っているんですよ」
宮魔:「わかりました。霊を供養します。その代わりあなたは店を継いで世の中の為に
    尽くして罪を償うのです。あなたの会社は今人気のスイーツのチェーン店ではありませんか?
    店を繁盛させて、もっと良い商品を開発して女性達を幸せにするのです。そうすれば
    罪は消えてあなたも幸せになれます。先ずは社長の座を継ぐこと。そして
    会社の事業を拡大すること、人々に幸せを振りまくこと。それを約束してください。
    いいですか? 怠けてはいけません。償いをしないと全てが無に帰します」
時男:「もちろんです。よろしくお願いします。これから死体を埋めた場所に案内します」

宮魔は死体が埋められた場所に行き、祈りを捧げた。彼女からは強い恨みが感じられたが
宮魔の術によって次第に沈静化していった。

宮魔:「時男さん、もう大丈夫です。霊は納得してくれました。その代わり、心を入れ替えて
    世の中に尽くすことが条件です。それをしなかったらまた復活してきますよ」

しばらくして、時男がお礼を言いにきた。
「宮魔さん、あの日以来ピッタリと霊が出なくなりました。体調もよくなりました。
 凄い力です。ありがとうございます」

宮魔:「霊は成仏しました。でも、あなたが許されたわけではないです。罪を償わなければなりません」
時男:「何をしたらいいのでしょうか?」
宮魔:「あなたは世の中に幸せを振りまくのが使命なんです。
    先ず、あなたにふさわしい縁結びをしてあげますよ。
    あなたとアナウンサー圭子さんと縁を結んであげましょう」
時男:「あの美人アナですか? 確かに圭子アナなら社長夫人にはふさわしいですが・・
    あんな有名な人と結ばれるなんて無理ですよ」
宮魔:「あんたはイケメンだし、会社は急上昇株です。自信を持ってください。
    私も援助しますよ。私の力を信じてください。
    今度圭子アナがあなたの店を取材に来ます。その時がチャンスです」
時男:「本当ですか? それはうれしいですね。あんな人がカミさんになってくれたら
    会社のイメージが良くなります。でも本当に成功するんですか?」
宮魔:「私の力を信じてください。あなたの為でもあり、霊のためでもあるんです。あなたが
    心を入れ替えて世の中の為に貢献する姿を見たら許すと言ってるんです。
    ただし、成功したら報酬を出してくださいね。供養に当てるので、ちょっと高いですが」
時男:「もちろんです。彼女と結婚できたら、それくらい何てことないです」
宮魔:「それよりも社長に就任しなさいよ。あなたが躊躇っているだけでしょ。善は急げです」

やがて宮魔が言う通り圭子アナが取材に来た。時男はこの機会に彼女に近づくことに成功した。
そしてとんとん拍子に結婚まで話が進んだ。会社の経営も順調に進み、時男の社長就任も決まった。
結婚式は盛大に行われた。美人アナと有望株の会社社長との縁談はマスコミに大々的に取り上げられた。
時男は幸福の絶頂を迎えた。

時男はこの成功で宮魔を信頼して通うようになった。宮魔の言う通りにすると全てがうまくいくからである。

時男:「宮魔さん、あなたは凄い力の持ち主です。感謝します」
宮魔:「安心してはいけません。もっと世の中に尽くしなさい。早く子供を作りなさい。
    それから事業を拡大しなさい。親族にもっと投資するように指示しなさい。マスコミにもっと出なさい」
時男:「そんなに強気で大丈夫ですかね?」
宮魔:「私を信じなさい。あなたがもっと成功するビジョンが見えますよ。今年からはバブルみたいに地価が上がりますよ。
    どんどん不動産、店舗に投資をしなさい。強気で事業拡大しなさい」
時男:「私のような罪人が幸せになっていんですかね?」
宮魔:「逆です。罪があるからもっと償いに励みなさいと言ってるんです。ビジネスに励むことも善徳なんです。
    そして私に報酬をたんまりとくださいよ。成功したらでいいですから」
時男:「それが目当てですね。あなたもやり手ですね。あなたの言うことはいつも当たるので信用しますよ」

その後も時男の会社は躍進を続けた。会社のチェーン店は全国に拡大していき、妻の力もありマスコミにも
頻繁に登場するようになった。時男とその親族は時の人となったのである。
時男に子供ができてこれまたマスコミを賑わすネタとなった。

 ある日のことである。時男がまた宮魔に相談に訪れた。しかし、宮魔の部屋は閉鎖されていた。
「おかしいな、突然いなくなった、何も連絡がなかったなあ、まあいいか? もうあの人がいなくても」

 後日、想いも寄らない事態が時男を襲った。
警察が時男の家に訪れたのである。

「時男さん、殺人容疑で逮捕します。署まで来てください」

突然時男が逮捕されたのである。
「どういうことですか?」時男は警察に問いただした。
「じつは、匿名で死体を発見したと通報がありましてね。何でも散歩してて犬がしきりに掘れ掘れと騒ぐので
 掘ってみたら死体が出たらしいです。死体の身元を突き止めて調査しました。
 友恵という人です。あなた知ってますよね?
 実行犯のヤクザも逮捕しました。あなたからの依頼だと吐きましたよ」

時男は突然のことで閉口してしまった。
「死体のことは宮魔しか知らないはずだ、通報したのはあいつだ!
 どうして?・・お客の秘密は厳守と言ってたのに・・」

 この逮捕は大スキャンダルとなった。ワイドショー、雑誌の格好のネタになった。
美人アナと結婚したイケメン社長の成功物語が一転しておぞましい殺人事件へ・・
まるでドラマのような展開は多くの人の関心を集めた。
あまりに酷い事件のスキャンダルによって一気にチェーン店の業績が悪化して店舗は次々閉鎖。
無理な投資をしたので負債を抱えて老舗は倒産に追い込まれた。
親族も時の人から一気に後ろ指を刺されるはめに陥ってしまった。その上破産、借金地獄・・
親族は時男を恨んだ。父親も怒り狂ってマスコミに訴えた。

「時男め、先祖から受け継いだ老舗をつぶしやがった。あんな男は絶縁だ。死刑にしてほしい!」

妻からも離婚請求をされる始末となった。
親からも妻からも見捨てられた時男は一気に奈落の底に落されることになった。

 その頃、宮魔は空港に居た。空港の待ち時間で瞑想にふけっていた。
そして一人事を喋っていた。

「友恵さん、
 あんたの無念は晴らしましたよ。
 あんたは何もしていないのに口止めの為に消された。
 悔しかったでしょうね。

 あなたは私に依頼をしてきたお客さんです。

 私は「お客様の依頼は何でも聞きます」がモットーですからあなたの依頼に答えました。
 そうそう、もう一つモットーがあります。

 「先に依頼した方を優先させます」

 あの男よりも先にあんたが依頼してきましたね。
 あの男が先だったら男の要望を叶えましたよ。
 でも、あの男が来たのは、あなたが仕組んだことだったんでしょうけど・・

 あなたの力ならあの男を呪い殺すことができたはずです。
 でもそれでは腹が治まらない。
 そこで一族全員に復讐することを私に依頼した。
 あなたは恐ろしい人だ、いや霊だ。

 お蔭さまで私もまとまった金が手に入りました。ヤクザに捕まる前に海外に逃げます。
 修行に行きたいと思っていたので丁度良いことです」

おわり

(注)恨みの霊の謀略ほど恐ろしいものはない。

続編があります。→
新作4



<真理の華>

 智也はIT企業に勤めるサラリーマンである。
入社して5年になるがいまいちぱっとしない。
ベンチャー企業を起こして活躍することを夢見てIT企業に入社したが、
数年で開発部門から外されて客先クレームの対応係になってしまった。

「おれには才能がない。ほとんど成果を上げることができなかった。
 考えてみれば子供の頃から何をしてもパッとしない。成績も中、部活でも
 目立たず・・。中の高校、中の大学を卒業。特に経歴に変わった点がない
 仕事がなくて悩んでる人に比べたら贅沢な悩みかもしれないが、俺は何をしても
 普通。見た目も性格も普通。グレたことも問題を起こしたこともない。
 個性的な特技も趣味もない。普通すぎる。
 これからも普通に仕事して普通に結婚して普通のつまらない人生を送るんだろうな」

智也はいつも自分が特に目立つ事がないことに悩んでいた。
「いや、何か自分には人にない使命があるはずだ」と考えたが答えは見つからない。
何か変わったことを実行する度胸もない。

 そんなある日、飲み会の帰りに商店街を通った時のことである。
行商の人が花を売っていた。
ふとその中に心惹かれる鉢があった。
ダリアのような鮮やかな花がいくつも咲いている鉢である。
行商のおじさんが智也の様子に気づいて声を掛けてきた。

「お客さん、この花が気に入りましたかい?」
「この花は真理の華と言ってアマゾンの奥地で最近発見された新種の花なんですよ」
「真理の華? 宗教みたいだな」
「この花は不思議なんですよ。持ち主に話しかけてたり、幸せになる道を説いたり
 するらしいです。アマゾンの部族が大切に育ててきたんです。
 何でも真理が詰まっている華ということで重宝されていたらしいです」
「話しかける? バカバカしい。でも、綺麗だなこの花」
「この花は年中咲いてるんですよ。日に当てなくても眺めていれば育ちます」

智也は店主がデタラメを言ってるのだろうと思ったが何故かこの花に惹かれたので買うことにした。
自宅に帰って部屋に飾ると不思議な雰囲気が漂い、智也を和ませた。
ネットで「真理の華」を検索してみるといくつか出てきた。
それを読むと確かに店主の言うことは事実のようであった。
アマゾンの住人が神様のように大切にしていたらしい。
また、この花を買った人達の体験談もいくつかネットに掲載されていた。
「話しかけて慰めてくれた」「自分の才能を教えてもらった」など・・
智也は「へえ、本当かいな? 本当だったらいいなあ」とワクワクした。
しかし、ネットには「この花は悪魔と繋がっている。危険である」という意見もあった。

智也は毎日この花を眺めた。眺めても花は話しかけてはくれなかった。
しかし、何とも言えない癒しを感じた。
「これが癒し系というやつか? それだけでも価値があるな」
智也は良い買い物をした気分であった。
不思議なことに智也が眺めれば眺めるほど花は成長していった。
そして日に当てなくても成長するのは本当だった。

「不思議な花だな。本当に話しかけて来るかもしれない。まさかな」
「おい、話が出来るなら答えてくれ」
しかし、花は黙ったまま・・

智也が諦めて寝ようとした時であった。
花から突然声が聞こえてきた。女性の声であった。

「智也さん、はじめましてビロスB59です」

「話しかけてきた〜!!」
智也はビックリして転倒してしまった。
「本当か?」
花は答えた。「本当です。信じてください」
かくして智也と花の会話が始まった。

智也:「嘘みたいだな。お前喋れるんだ」
花:「誰にでも話しかけるわけではないです。私は生まれた時から智也さん
   あなたと出会って話をすることが決まっていました」
智也:「何だって、俺がお前を買ったことは予め決まっていたというのか?」
花:「そうです。全て宇宙の仕組で決まっていたことです。」
智也:「不思議な事ってあるんだなあ。ところでビロスB59ってなんの記号?」
花:「私の名前です。私は花というより知性を持った生命体です。
   はるか遠い星ビロスから来たのです」
智也:「なんかアニメの世界みたいだな。お前は宇宙人ということか?」
花:「あなたにだけ打ち明けます。アマゾンの花というのは嘘です。
   我々は遠い星で植物から進化した知的生命体なのです。
   この地球の食糧危機・水不足危機を救う為に大挙してやってきました。
   ところがアメリカ政府・日本政府によって収監されてしまいました。
   食料や水は大きな利権があるためです。
   我々が地球を救ってしまっては困る人達がいるのです」
智也:「本当かよ? 映画の世界みたいでワクワクするなあ」
花:「本当なんです。助けて欲しいのです。我々は植物から進化した生命体なので
   ほんの一握りの個体だけですが、他の植物に寄生することができるのです。
   私もその一人でこの花に寄生することができました。あなたが買ってくれる
   のを待っていました」
智也:「何で? 俺に何ができるというの? こんな凡人に」
花:「あなたは凡人ではありません。私の星の生命体の生まれ変わりです」
智也:「生まれ変わりだって? 頭が混乱してきた」
花:「あなたは凡人だと思ってるかもしれません。それは使命を果たすために
   目立たないようになっているのです。本当は凄腕の工作員なのですよ」
智也:「ええ、そりゃ驚きだ」
花:「あなたが今までしてきた仕事は全て使命の為だったのです」
智也:「使命って、何をすればいいの?」
花:「私の仲間を収監されてる倉庫から解放して欲しいのです。
   それだけでよいのです。解放したらそれをネットの映像で配信して欲しいのです。
   そうすれば世界の人達が陰謀に気づきます。世界が救われるのです」

智也にビビと電気が走ったような感じだった。自分は平凡過ぎる人間だと思っていたが
本当は地球を救う使命があったのだということに気づいたからである。
身体中に震えが走った。「そうだったのか?俺は他の惑星の工作員・・フフフ」

智也にとって人生観がガラリと変わった感激であった。
しかし、ふとネットの情報を思い出した。「真理の華は悪魔と繋がっている」
もしかしたらこれは悪の誘惑かもしれない・・そう考えると不安がよぎった。
花に聞いてみた。

智也:「ネットには真理の華は悪魔と繋がっているという意見もあるけど」
花:「それこそ政府の陰謀です。政府も私達の活動に気づき始めています。
   政府に気付かれたら私もあなたも消されます。急ぐのです」
智也:「そんなこと言われても仕事が忙しい時期だしなあ」
花:「仕事どころではないのです。今にも地球は温暖化で破滅しそうなのです。
   そうなっては元も子もないのです。仕事などより地球を救ってください」
智也:「わかった。では、監禁されてる場所を教えてくれ」
花:「私の仲間が監禁されているのはこの花が作られている畑の横にある倉庫です」

智也が花に付いてる札の住所をネット検索すると衛星写真で小屋があるのが見えた。

智也:「こんなしょぼい小屋に本当に監禁されているの?」
花:「そうです。見つからないようにわざと小屋に閉じ込めているのです」
智也:「小屋の近くにこの花畑の事務所があるなあ。警備員もいるみたいだ」
花:「警備を破って小屋の鍵を開けてください。そして政府が来るまでに
   我々を映像に収めてネット配信するのです。世界中にです」
智也:「おれもIT企業の一員だから映像を配信することくらいはできる。
   でも、警備を破ることはできないよ」
花:「銃を準備してください。裏サイトに詳しいでしょう」
智也:「銃の準備は日本じゃ無理だよ・・いや、でも3Dプリンターで作れるかも?
   俺の腕試しというところだな。そうか、その為に俺はIT企業に入ったわけか?」

この日以来、智也は会社の出勤をすっぽかして花と対話を続けた。
ネットで3Dプリンタの情報を集めて武器を作ることに熱中した。
ついでに小屋を爆破する爆弾の準備もした。
今まで無断欠勤などしたことが無い智也が、会社をすっぽかして夢中になっていた。
人類の為に戦うという自分の姿に酔いしれていた・・
経験したことがないワクワク感で満たされていた。
「監禁されている生命体はどんな姿しているんだろうか? 楽しみだな」

しかし、時々不安もよぎった。
「この花の言ってることは信用できるのだろうか?悪魔の誘惑なのでは?」
「小屋を襲撃するなんてテロではないのか?」
「いや、俺はテロリストなんかじゃない。正義の味方なんだ」
「人類を救うためなら、警備員の犠牲はやむを得ない」

いろいろな想いがよぎったが智也は花に導かれて襲撃の準備を進めていた。
遂に実行のXデーまで設定することができた。「準備万端!あとは実行のみ」
3Dプリンターで作った模造銃を手に、まるで映画の主人公になったような気分であった。

おわり

(注)智也が買った花の正体は宇宙人でも悪魔の使いでもなかった。
   人間の妄想を膨らませてそのエネルギーを栄養分としているだけの植物であった。

   人間は妄想を糧としている生き物である。妄想は真理や希望、時に悪魔の誘惑になる。



狂気 もどる 新作2


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